カイガラアマノリ


平成28年4月5日
幻のカイガラアマノリ
 環境省のレッドデータブックで、絶滅危惧種Ⅰ類に分類されているカイガラアマノリの養殖プレートが水産研究センター(水研)から内海生産部に搬入されました。
このプレートはコンクリート表面にサンゴ砂等が散りばめられたもので、基質に穿孔する通常のノリと違い、プレート表面で冬の発芽を待つカイガラアマノリのために開発されたものです。
今日搬入された約500枚のプレートは内海生産部の水槽で栄養を取りながら静かに発芽の時期を待ちます。


平成26年12月8日
カイガラアマノリ旅立ちの日

 カイガラアマノリの糸状体はプレートの中で育ち、表面をうっすらとピンク色に染めてきました。まもなく内海栽培漁業センターを旅立ち、海での養殖が始まります。 12月4日にはプレートを4枚ずつ束ねて、運び出す準備を行いました。 

 

 12月8日 いよいよアマノリプレートの旅立ちの日です。 水産研究センター、水産事務所、漁業者の人たちが協力して一気にトラックへ積み込みました。 これから宇部市厚東川河口の養殖場に船で運んで仮置きし、翌日の午前2時、潮の引き始める時間を利用して干潟にプレートを1枚ずつ並べる作業を行います。 アマノリは水温が低くなってくる海でプレートから葉を伸ばして成長しますが、寒い時期の真夜中の作業は大変です。 来年の1月末~3月末にかけて収穫する予定とのことで、順調に育ってくれることを期待しています。


平成26年12月2日
 NHKの「サキどり」という番組でカイガラアマノリの取材に来られました。 水産研究センターの鹿野専門研究員がプレートの中のピンク色に染まった部分を示して説明を行っていました。 放映は年明け1月11日(日)(予定)です。


カイガラアマノリ
 山口県では「カイガラアマノリ」のブランド化を目指し、今年「山口県かいがらあまのり協議会」が設立されました。山口県、生産者、流通業者などが連携して安定生産、販路拡大に取り組んでいます。
今年度、山口県栽培漁業公社内の施設ではカイガラアマノリの生産効率化に向けた技術開発のため、人工種板の培養が行われています。
作業は山口県漁業協同組合の職員さんが水産研究センターの指導を受けながら行っています。
カイガラアマノリは絶滅危惧種に分類されている藻類で、山口県水産研究センターが国内で初めて養殖に成功しました。「アラニン」という甘味成分が普通のノリの3倍含まれており、吸いもの等の味を引き立ててくれます。今後も更なる新技術を確立して、安定生産、生産量増加が期待されています。
今年3月から貝殻を混ぜたプレートの中でノリの糸状体を育てています。毎日水温を測り、積算水温を計算し穿孔状況を確認した後、横置きにしていたプレートを垂下培養します。 およそ1,100枚のプレートを8つの水槽で育てています。 室温、水温、光や風等の生育条件に気をつけながら、肥料を与えています。 夏頃にはプレートがピンク色に染まってくるそうです。 このプレートを冬の寒さが厳しくなる12月頃、干潟に並べ、年末から3月頃までプレートから伸びたカイガラアマノリの葉体の収穫が行われます。