キジハタ


キジハタの出荷開始!
平成29年8月23日

 6月中旬生まれのキジハタが35 mmになったので、中間育成場へ出荷しました。網を寄せ、バケツで稚魚をすくって活魚タンクに積み込みました。今年初めての出荷です。昨年の初出荷より2週間近く遅れましたが、これから中間育成機関に向けてのキジハタ出荷が続きます。


キジハタの取上開始
平成29年7月31日

 今年初めて、キジハタの取上選別を行いました。6月中旬生まれの一番早いグループです。選別網の目をくぐり抜けて小サイズのキジハタは広い水槽に出て行きますが、大サイズのキジハタは網の中に残ります。そして、大サイズのキジハタ稚魚は計量・一時畜養されます。もちろん、計量が終了したら、狭い一時畜養の小割網から広い50トン水槽に移してもらって、中間育成が始まります。


ワムシの培養を始めました
平成29年5月31日

 キジハタの産卵期が近づいたので、卵からふ化したキジハタに食べさせるワムシの培養を始めました。100リットルの小規模培養から初めて、緑色の藻類を餌に与えながら、やがて1トン水槽での培養に規模拡大します。一般的な魚の卵は直径が1 mmを超えますが、キジハタの卵は直径0.8 mmと小さいので、ふ化した仔魚(しぎょ)も小さくて、普通の魚が餌とするワムシでは大きすぎます。
 そこで、はじめは小さい系統のワムシ(155μm以下)を食べさせるのです。ワムシは口の周りの毛(繊毛)を使って泳ぎます。卵が小さいことはキジハタ種苗生産が難しい大きな理由です。


平成28年8月30日
キジハタ出荷の最盛期
 キジハタ種苗は順調に成長して続々と出荷サイズ50 mmを超えてくるので、出荷の方もフル回転状態になりました。
前日、あるいは前々日に重量を量りながら出荷尾数を計算して水槽に収容します。水槽の中には、水槽と同じ大きさの網が張ってあり、網を寄せれば魚は簡単に全数取り上げられます。
 キジハタは高級魚で、しかも放流後の移動が少ないので漁業者の需要が大変大きい魚です。
出荷先も県内各地、まさに津々浦々にわたるので、連日のように活魚トラックが(ときには2台が)キジハタ種苗を届け、放流しています。
職員も漁業者の期待に応えるべく張り切っています。


平成28年8月10日
キジハタ種苗の初出荷
 キジハタ種苗の成長の早いグループが全長35 mmを超えたので、下関市栽培漁業センターで中間育成をする種苗として、今年初めての出荷を行いました。
魚類生産棟の50トン水槽に張った大きな網を3人がかりで寄せて、網の隅に高密度に集めた魚をバケツですくってはトラックの活魚水槽に運びました。
前日に、魚の重さから尾数を推定する方法で出荷尾数をあらかじめ網の中に移しておいたので、1網全部を積み込みました。
 空いた水槽にはまもなく他の水槽から種苗を入れます。
これからもどんどん出荷しては空いた水槽に種苗を分けていき、病気が発生しないように密度を下げて飼育する「自転車操業」が続きます。
この出荷日程と飼育密度を調整することは施設能力10万尾の2倍以上を生産する技術の一つです。


平成28年7月29日
キジハタ中間育成の開始
 6月生まれのキジハタ種苗が20~30 mmに育ったので、大小選別を行いました。水槽の水位を下げて、寄せ集めた種苗をフィッシュポンプで吸い上げて選別網に移しました。小型のグループは選別網の目をくぐり抜けて網の外へ出て行き、網の中に残った大型のグループ(25 mm~)は計数用に重量を計った後、フィッシュポンプの長いホースを伝わってキジハタ生産棟から隣の魚類生産棟の水槽に移されました。  この「取上、選別」の作業は昨日から始まり、来週以降も続きます。「取上、選別」を経過したキジハタ種苗は中間育成の段階に入ります。  キジハタ生産棟の屋根は全面半透明のバンポーライト波板なので、太陽の熱をしっかり建物内にためて、猛烈な暑さです。キジハタ生産棟から出ると、34℃の真夏日がとても涼しく、さわやかに感じられました。もちろん、皆さんは熱中症に充分気をつけて作業しています。


平成28年7月1日
キジハタ赤ちゃんの飼育が始まりました
 キジハタの親魚(しんぎょ)が産んだ卵を集めて、飼育水槽に収容する作業を平成28年6月13日から開始しました。
キジハタ親魚は産卵水槽で卵を産みますが、卵は軽いので表層に集まります。
産卵水槽には、表層水をオーバーフローさせてあふれ出た水を目の細かいネットで濾す装置があり、このネットの中に卵が集まります。
 毎日、数十万粒生まれる卵を厳選して、計画どおりキジハタ生産棟の5水槽に収容しました。
ふ化したばかりのキジハタは、他の魚と比べてずっと小さいので、飼育がとても難しいです。小さな餌を与えたり、明るくして餌が見えるようにしなければなりません。
現在、キジハタの全長は3~8 mmで、緑色の水の中を漂いながら成長しています


平成28年6月7日
キジハタ親魚の雌雄選別
 キジハタの産卵期に入りましたので、産卵用水槽に入れる親魚(しんぎょ)の性別判定をしました。受精率の高い卵をまとまった量得るためには、産卵用水槽に収容する雌雄の数を調整する必要があります。キジハタは成長に伴い雌から雄へ性転換する性質があるので、毎年、雌雄を調べなければなりません。
 雄はお腹を押すだけで精液が生殖孔から出てくることがあります。そうでない場合は細い管(カニューレ)を生殖孔に差し込んで管の反対側を軽く吸うと卵が管の中に見えることがあります。ある程度成熟の進んだ魚はこのようにして雌雄判定ができます。
 昨日から2日がかりで合計291尾を調べて、ある程度成熟の進んだ親魚を2つの産卵用水槽に収容しました。


平成28年5月10日
キジハタ親魚の淡水浴
 キジハタの産卵期が近づいてきたので、今年初めて親魚の淡水浴を行いました。
キジハタの体表には小さな虫(ハダムシ)が寄生していて、放っておくとだんだん数が増え、親魚の体に傷が付いたり病気の原因になったりします。
ベストコンディションで産卵してもらうため、体表の寄生虫を淡水浴で落とします。
飼育水槽から親魚を取上げ、小さな水槽に収容しました。
小さな水槽の水は水道水です。海水中で生きている寄生虫は淡水に入れられるとまもなく死んでしまいます。
キジハタも淡水中では生きられませんが、寄生虫よりも強いので、10分間ほどガマンしてもらい、この時間差により寄生虫だけ殺します。
 淡水浴は人間の温泉浴のようにのんびりしたものではなく、虫と魚のガマン比べなので、キジハタは緊張した面持ちでした。


平成27年10月2日
キジハタ種苗の配布完了!
 水槽を積んだトラックごとフェリーに乗って、キジハタ種苗1,000尾を萩大島まで運びました。キジハタ種苗の一部は水槽に入れられて地元の大島保育園の園児にじっくり観察してもらった後、漁港の岸壁から放流されました。これは恒例のイベント放流です。
 イベント終了後は丸い石が海底にびっしり転がっていてキジハタの生息に良さそうな海岸にトラックを移動させ、残りの種苗を放流しました。
 これをもって、平成27年度の種苗生産・配布は無事終了し、当初の計画(平成27年3月)を大幅に上回る実績となりました。
キジハタ種苗は漁業者に大変人気があって、外海第二栽培漁業センターの生産能力の2倍を超える需要があります。50 mm種苗だけで34もの購入機関があり、種苗の生産・配布に担当者をはじめセンター職員一丸となって労力をつぎ込んできた成果が得られてほっとしています。


平成27年9月8日
キジハタ出荷(→秋穂)
 キジハタ50㎜サイズ3,200尾を山口の秋穂地区に出荷しました。
県漁協秋穂支店前には秋穂湾に放流するための船が2艘、山口湾(山口・阿知須)に放流するための陸送トラックが2台集まりました。

 外海第二栽培漁業センターから運ばれてきたキジハタ種苗は水槽に移されました。
キジハタ種苗が元気に泳ぐ様子を見て「去年よりは大きい」「よう育っている」との声が聞こえてきました。
なかには「あれ?あこうや!カサゴやなかったっけ」と勘違いしていた人もいらっしゃいました。
「こんだけ放流しても獲れるのはこれだけかな?」と片手で数尾すくって笑わせる漁業者さんに「そうそう!」と共感する声もあがりましたが、地元の建網やかご漁をする人の話では「確かに増えとるよ。」と放流の効果を実感されているようでした。


平成27年8月7日(金)
キジハタ種苗初出荷
 キジハタ種苗に出荷サイズ35 mmを越えるものが出てきたので、本日、上関栽培漁業センターに向けて中間育成用種苗75,000尾のうち50,000尾を公社トラック2台で初出荷しました。予め必要数を収容してある小割網からの取上、バケツリレーも気合いが入っています。
 外海第二栽培漁業センターはトラックが1台しかないので、外海栽培漁業センターのトラックを借りて運びます。今日はトラックだけでなく、ドライバーも外海栽培漁業センターに協力をお願いしました。
 キジハタ種苗は大変人気があって、施設の生産能力を大きく上回る購入希望があります。大きくなった種苗を出荷して空いた水槽に小さい種苗を移せば、ぎゅう詰め状態がなくなって、病気の心配は減り、早く大きくなるので、じきにまた出荷できます。3つの栽培漁業センターがトラックやドライバーを融通し合うことで、キジハタを始め、種苗生産効率を高める努力をしています。


平成27年8月3日(月)
キジハタ第2ラウンド種苗のサイズ選別
 キジハタ種苗は6月10日頃と25日に生まれたものを育てています。
先に生まれた第1ラウンド種苗はすでに大小選別と計数を済ませましたが、今日は第2ラウンド種苗2水槽の内、1水槽について大小選別と計数をしました。
 まだ体のあちこちが透き通っているキジハタ種苗は選別網に入れられて元気に群泳していました。小さい個体は選別網の目をくぐり抜けるので、大きい個体だけが網の中に残ります。
今日は、大きい個体(全長26 mm)88千尾をバケツリレーで新しい水槽に収容しました。


平成27年7月28日
キジハタ種苗の取上、選別
 キジハタ種苗が出荷サイズ(35 mm)に近づいてきたので、サイズを揃えるとともに数を確認する「取上、選別」作業を行いました。
大小入り交じった状態の種苗が入っている水槽の網を寄せて、高密度になったところでフィッシュポンプにより別の水槽の選別網へ種苗を移送しました。選別網はモジ網でできているので、網目が正方形で変形しにくく、小型の種苗は選別網を通り抜けて広い水槽に出て行きました。
選別網の中に残った大型の種苗は、すくい取って重量測定後、大型種苗用の水槽に収容しました。
 今日取り上げた大型個体(30 mm以上)は約10万尾でした。この種苗は、来週以降、中間育成場へ出荷する予定です。


平成27年6月2日
キジハタ親魚の雌雄選別
 キジハタは加温飼育をしてきたので、成熟が進んでいます。
卵を産ませるのに先立って親魚の選別を行いました。
キジハタを傷つけないようにウレタンファームの上で検査します。外観から判別できない魚は、生殖腺の出口(生殖孔)に細い管を差し込んで、軽く吸い込むと生殖腺の中身が少し出てきます。
これを見て、雌雄と成熟度を判別します。良い卵を取るためには雄・雌の比率を最適にすることが大切です。
今年は雄76尾、雌114尾で卵を産ませます。
 キジハタは成長するに従って、雌から雄へ性転換することがあります。ですから、毎年、雄・雌の確認をしなければならないのです。


平成26年10月8日
キジハタ種苗の平成26年度配布終了
  キジハタ種苗1,000尾をフェリーで萩大島へ運び、放流しました。キジハタの説明を聞いた大島保育園の園児10名が岸壁からやさしく放流してくれました。もちろん、漁業者も期待を込めて丁寧に放流を行いました。
 本日の放流をもって、35 mm種苗47千尾あまり、50 mm種苗156千尾あまり、合計204千尾あまりの平成26年度配布・放流が完了しました。キジハタ種苗は漁業者の要望がとても強いので、栽培公社では遠く離れた二つの栽培漁業センターから外海第二栽培漁業センターへ応援職員を派遣するなど最大限の努力を傾注し、生産計画137千尾を大幅に上回ることができました。
 今年放流された種苗が海の中でたくましく育ち、大きくなって市場に上がってくることを期待します。漁業者・遊漁者の皆さんには、全長30 cm未満のキジハタは獲らない資源管理への協力をお願いします。


平成26年8月22日
  キジハタ出荷
  50㎜サイズのキジハタ種苗を山口市の秋穂漁港に出荷しました。 ここで山口県漁業協同組合秋穂支店に1,300尾、山口秋穂湾漁業共励会に2,700尾を受け渡し、その後漁船2艘で湾内に放流しました。 港では猫や海鳥たちが気配を察してか集まってきましたが、放流された稚魚たちは海底に向かって元気に泳いでいきました。


平成26年8月6日 キジハタ初出荷
  6月生まれのキジハタ中間育成用種苗31,400尾が上関町にある光・熊毛栽培漁業センターへ出荷されました。今年度生産された種苗の初出荷です。
 トラック2台で運搬されたキジハタは、サイホンで中間育成用の水槽に移されました。40mmを超える大きさの種苗は、到着時に色が薄くなっていましたが、水槽に移されるとまもなく体色が赤茶色に戻り、縞模様も明瞭になって、元気に水槽の中を泳いでいました。 盆明けから50mmサイズ種苗を相次いで出荷していく予定です。


平成26年7月18日
  キジハタの第一回選別、水槽替え
  今年初めて、キジハタ種苗の選別と池替えをしました。一番生まれの早い38日齢キジハタ種苗8万尾あまりをフィッシュポンプで選別網に移しました。
狭い選別網に入れられたキジハタは網の外に出たいのですが、網目はあまり大きくないので、小型の個体しか網目をくぐり抜けられません。大型個体は網内に残り、小型個体は網外に出て、自ずと大小に選別がなされます。
網の中に残った大型個体は計量の後、再びフィッシュポンプで新しい水槽に移されました。
 大型個体は全長28mm、体重0.3g、45千尾でした。キジハタ種苗生産のトップを走り、8月上旬の35mmサイズ出荷を目指します。


平成26年6月2日(月) キジハタ種苗生産に向けて雌雄選別しました。
  キジハタ採卵水槽に収容する親魚の雄雌比率を適切なものとするため、飼育している親魚を取上げて雌雄選別を行いました。寄生虫を落とすため淡水浴をした後、1尾ずつていねいにおなかの張り具合を調べました。雌雄がはっきりしない個体は生殖孔へ細いチューブを入れて卵巣や精巣の微量なサンプルをとって判定しました。加温飼育により自然状態よりも若干、成熟を早めているので、雌は卵巣が大きくなっており、雄は精子を出します。丸一日かけて300尾を調べ、40キロリットル水槽2面に雌50尾、雄50尾を収容しました。
 さあ、平成26年度キジハタ種苗生産の準備は完了しました。